テレビ制作会社からの転職を考えている方に、元テレビ制作会社のアシスタントディレクター目線でオススメの職種10選を紹介します。テレビ制作の現場は毎日が刺激的で充実している反面、このままで良いのかと悩むことも多いですよね。ADとして働いてきたスキルは活かしつつ、次のキャリアステップを考えていくことは大切です。
私自身、3年間全国放送のバラエティー番組を担当して、IT業界に転職してきました。その経験も踏まえて、ADが転職するのに良い職種を紹介して行きたいと思います。
実際の私のAD時代→IT上場企業への経歴はこちらの記事で紹介してます!
1.CMのアシスタントディレクター
もし、体力や精神的にしんごいと理由で転職を考えているのであれば、テレビではなくCMのアシスタントディレクターに転職するというのも手です。業務内容は大きくは変わらないので、引き続き何かを制作したい自分で映像を作りたいという方にはオススメです。
メリット
- テレビよりも制作物が多くないので業務量が減り、泊まりでのロケもなく毎日帰宅でき生活が安定する。
- 引き続き仕事内容は変わらないことが多いので、即戦力になる。
【マコトの知人も転職しました】
私の制作会社時代の知人もCM制作会社に転職しました。体力的にテレビのADだとしんどいなと言っていたのですが、CMに写ってからは(当たり前かもしれませんが)毎日帰れて土日休みなので生活が安定したようでした。また、テレビはディレクターやプロデューサーに女性は少ないのですが、テレビCMだと女性も多く将来がイメージしやすい環境なのも良さそうでした。
2.テレビの制作進行
一番身近でオススメの職種は、制作進行(制作デスクなどとも呼ばれる)です。制作進行とは、ご存知の通り番組全体の予定を組んだり各部署と連携をしてきちんとテレビ番組が放送されるまでの一連の業務を担当する部署です。
メリット
- 今までの業界と変わらないから、転職後の自立がスムーズ。業界間のギャップもなくすぐに仕事になじめる。
- 比較的定時が守られるので、10時~18時などで安定した生活が送れる
【マコトの知人も転職しました】
私の友人も数人がADから制作進行に転職しています。それぞれ、スポーツ番組の制作とバラエティー番組の制作とジャンルはバラバラですが、皆生活が安定したように思います。転職と言っても業界は同じですし、同じようなジャンルや局の番組ですと、今の人間関係も維持したまま転職もできるとことも魅力です。デメリットは安定しているし仕事もADと比較するとゆったりとできるものの、なかなか長く続けても給料が上がりにくいというところはありそうです。
3.イベントプランナー
イベントプランナーとは、商業施設やライブ会場でのイベントを管理運営する職種です。これは特に、ロケが多い番組を担当してきたADやスタジオ収録が多い番組を担当してきたADにオススメです。イベントの進行管理なので、ロケのスケジュールを組んだり、イベントの内容を考えたりがメイン業務になります。
メリット
- イベント開催当日に自分も参加できるので、達成感ややりがいを感じやすい
- AD時代のスキルがそのまま活かせるので、即戦力となる
【マコトの知人も転職しました】
私の友人も一人イベントプランナーに転職しました。コロナ禍前だったこともあるかもしれませんが、イベントの数だけ仕事はあるので募集の間口は広かったようです。給料も上げて転職することができていたようで、AD需要は高いようです。ただ、土日にイベントを開催することも多いのでお休みが不定期になりがちのようでした。イベントごとが好きという人にとっては天職です!
4.動画ディレクター
転職したい理由にもよりますが、変わらず動画を作り続けて、ディレクターを目指したい人はテレビに限らない動画ディレクターになることもオススメです。世の中にはテレビ以外の動画コンテンツがたくさんあります。ネット配信の番組、youtubeの編集担当、企業の動画編集担当、家族や結婚式などの動画ディレクターなど様々です。
メリット
- tiktokやyoutubeshortなど縦型の動画人気が高く、需要がある職種
- 会社員になるだけでなく副業で稼ぐこともできる
【マコトの知人も転職しました】
テレビ業界から転職していった人の多くは、この動画ディレクターでした。業界業種は様々で、結婚式などのムービー作成を請け負う会社や友人とyoutubeの制作会社、地方などの家族ごとの行事での動画撮影から編集まで行う人などがいました。ADで編集ソフトを扱ってきたのでスキルを活かせて転職ができていました。しかし、なかなか安定して稼げるといったわけでもなく思ったほどの給料UPが見込めず副業をしている人も多い印象です。
5.エンタメやIT系のマーケター
ADとして培った視聴者の心理を読み取る力は、マーケティングの世界でも大きな武器となります。マーケティング担当は、商品やサービスのプロモーション全般を担当します。どんな人に購入してもらうか、そのためにはどう世間に広げていくかを考え実行に移すのが仕事です。
メリット
- AD時代には出来なかった、自分で商品やサービスを宣伝する方法を考えて実施することができる
- 企業に所属するので勤務時間や福利厚生が整う
- 需要に対して人不足なので、収入500万円程度までは順調に上がる
【私はIT系のマーケターになりました】
実際の私が経験しているので、オススメ間違いなしです。自分でどう世の中に広めていくかを考えてそれが実施できるのは、ADをそのまま続けていたらなかなかできなかったことだと思います。また、女性で結婚してからも時短でも働くことができるので将来的にも安心です。給料は600万円ほどまで上がるので経済的にみてもオススメできる職種です。
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6.エンタメやIT系のコンテンツプランナー
様々な企画を考えるのがコンテンツプランナーの仕事です。会社によって様々ですが、例えば旅行系のサイト運営会社だと、今後どんな記事を掲載していくべきか、それは何かキャンペーンにするのか、取材に実際に行って何かを記事にするのかなどを考え実施する業務になります。
メリット
- 自分で企画したことを実施することができる
- 異業種からの転職ハードルが低い
【マコトの知人も転職しました】
AD時代の知り合いではないですが、転職先でコンテンツプランナーが元ADという人が複数いました。サービスによる部分はあるかもしれませんが、ADのスキルが活かせる業界もあり、コンテンツ担当がほとんど制作会社出身という状況でした。この職種も働き続けて成果を残すことで大幅に給料を上げることがかのうです。中小企業のコンテンツプランナーに転職してから、大企業に転職成功している先輩もいたので野心がある方にはオススメの職種です。
7.企業の営業補佐(営業事務)
営業担当が獲得したクライアントの対応が主な仕事の営業補佐はADにとても向いている職種です。ディレクターの補佐という観点で上司が求めていることを察して作業するという点が同じです。仕事内容は基本的にデスクワークとなるので、現場に出ることは多くはありません。アシスタントとして営業さんが契約ができるように、さらにその契約を長期間に伸ばせるように下準備をして営業をサポートするのが仕事です。
メリット
- 異業種からの転職ハードルが低い
- 女性やお子さんがいても働くことができる
【マコトの知人も転職しました】
1名転職した友人がいます。営業補佐の職種は募集数が多く内定をもらえるのも早かったので、転職活動における精神面や経済面のストレスがすくなったようです。その人の性格もあるかもしれませんが、補佐をするということに長けている人には向いている職種のように思います。
8.企業の広報・PR担当
どの企業でも必ず存在する広報・PR担当もADにオススメの仕事です。会社内の新規サービスがある場合の宣伝や、会社のSNSやサイトの運用などを行います。会社を広く知ってもらうこと、それによりお客様が増えることや就職希望者が増えることがミッションになります。
メリット
- SNS運用や自社サイト運用など視聴者目線のスキルが活かせる
実は、広報やPR担当は私の周りでADから転職してきた人はなかなかいません。各企業に必ずある部署なのですが人数が少なく、マーケターや営業のように常に募集していないことも多々あることが要因です。仕事内容的にはADともマッチするのですがなかなか未経験で募集している機会が少ないのでもし興味がある人は比較的長い目で転職活動を行ったほうが良いかもしれません。
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まとめ
本記事ではADにオススメの転職時の職種について紹介してきました。実際に私の知人が転職した職種がほとんどになりましたが、現在も活躍している人ばかりなので長い目でみたときもオススメできる職業です。
もし転職を考えているのであれば、上記のような職を参考に探してみるのも良いかもしれません。自身の強みや興味も分析して、公開のない転職にしていきましょう。